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人生にも必要な経営者視点。個人でできる「時間のM&A」とは何か
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会社を発展させるには確かな計画に基づいた経営者の視点が必要です。同じように激動の時代を生きる私たちの人生も経営者の視点で考えることが求められます。そのキーワードになるのが「時間を買う」という考え方です。経営者の視点で人生を有意義に過ごすために必要な「時間のM&A」とは?
- コラムサマリ
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- 経営者視点は個人でも人生を充実させるために持った方がよい。
- 企業はM&Aによって、ゼロから事業を育てる時間を短縮する。
- 経営者視点で時間と資産を効率的に使おう。
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人生にも経営者視点が必要不可欠
21世紀は時代の流れが速く、私たちを取り巻く環境は大きく変化しています。時代に振り回されないで人生を思いどおりにコントロールするためにも、経営者の視点が必要になるのです。そのなかでも、投資とお金に対して経営者の視点で考えることはとくに大事でしょう。
投資に対する視点
企業は設備投資や人的投資などをとおして企業価値を向上させ、事業を拡大していきます。それと同じように個人もまた、自分自身に投資してスキルアップしたり、必要な備品を購入したりすることで収入の増加につなげていくことができます。ただし、スキルアップになるからといって、今必要ないものを衝動買いすることは無駄な買い物になる恐れがあるので控えたほうがよいでしょう。
お金に対する視点
お金に関しても経営者としての視点が必要です。企業は貸借対照表によって資産と負債をしっかり把握して、財務が悪化しないように心がけています。個人も家計簿ソフトなどを使い、収入と支出をしっかり管理して、企業でいう黒字決算を目指す必要があります。
投資とお金について経営者の視点に立って考えるには、「自分の人生を経営する」と考えればわかりやすいかもしれません。
企業はM&Aで時間を買う
企業が事業領域を拡大しようと考えるとき、M&Aという手法で時間を買う戦略をとる場合があります。時間を買うとはどういうことなのか、M&Aの目的について考えてみましょう。
M&Aとは何か
M&Aとは、「企業の買収・合併」のことをいいます。M&Aの形式には、2つ以上の企業が合併する方法と、ある企業が別の企業を買収する方法の2つがあります。M&Aは、企業や事業の全部または一部の移転を伴います。
M&Aを実行する1つの動機として近年目立っているのが、新規事業開拓に伴う買収です。例えば、ある企業が今まで展開したことがない飲食事業に進出するとします。飲食業のノウハウがない場合はゼロから事業体制を構築しなければならないため、事業化までにかなりの時間を要することになります。そこで、すでに業界で一定の店舗網を持ち、顧客を獲得している企業を買収すれば、店舗の出店や人材の育成、オペレーションの構築などの手間をかけずに飲食業に進出することができます。これが「M&Aで時間を買う」という戦略です。
ビジネスは情報革命の影響で時間の流れが速くなり、企業がゼロから新規事業を育てる時間がないのが現状です。近年ますますビジネスはスピードが重視されるようになったので、企業はM&Aで時間を買う戦略に変わってきました。先が読めない時代なので、これからもM&Aで事業領域を拡大する企業は増えていくことでしょう。
個人でも時間のM&Aを行える
企業が時間を買うように、個人でも生活において時間のM&Aを行うことができます。例えば、移動は自分で車を運転するのではなく、タクシーを利用すれば乗車しているときに書類に目を通すなど時間を有効に使えます。また、資格を取るときも独学で学んで不合格となり再度受験するよりも、スクールに通うことで一発合格したほうが無駄な時間を省いて早く合格に辿り着くことができます。
資格は仕事に活かすことでスキルがアップし、収入の増加につながるものです。スクールの授業料はかかりますが、弁護士や司法書士事務所などであれば、早く合格して開業すればコストをはるかに上回る収入を得ることができます。
経営者視点で資産をシビアに見つめ直そう
経営者視点で資産をシビアに見つめ直すことも必要です。単に預貯金を増やすだけでなく、お金を時間に投資して、知識やスキルを身に着けることも自分自身の価値向上につながります。そして、人生においては、リスクに対する備えも極めて大事なポイントといえます。
企業は事業において生じる事故に備えて、火災・地震保険、休業保険、賠償責任保険、貨物・運送保険、イベントの中止に備えるイベント保険など、多くの損害保険に加入しています。事業においていかなる補償や損失にも対応できるようにするためです。
個人も、資産のなかに医療保険や所得補償保険、個人賠償責任保険などを入れておくとよいでしょう。いくら預貯金を増やしても、賠償責任で補償金を支払ったら、資産を大きく減らすことになりかねません。保険は万一のときに資産を減らさないための備えでもあるのです。
預貯金(証券を含む)、不動産(自宅を含む)、保険(貯蓄性保険を含む)は人生における3大資産といえる存在です。バランスよく保有しているか、経営者の視点で見つめ直してみましょう。
この記事の執筆協力
- 執筆者名
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丸山優太郎
- 執筆者プロフィール
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日本大学法学部新聞学科卒業。得意執筆領域は、金融・経済・不動産。市場分析や経済情勢に合わせたトレンド記事を、毎年200本以上執筆している。主な掲載媒体は「YANUSY」「THE Roots」「Renergy Online」「Dear Reicious Online」「JPRIME」など。
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